ある日とつぜん電話で融資話が来たよ!どうする?どうなる?

ある日突然、「携帯電話に見知らぬ人から電話やメールで融資の勧誘がきた」という方はいませんか?普通の銀行や消費者金融業者が、このような形で融資を申し出ることがないだろうというのは普通に考えれば誰にでもすぐにわかるので、すぐに「何か怪しい!」と気づくはずです。しかし中には事前に下調べをして、金融機関から融資を断わられた人などを最初からターゲットにしている場合もあります。個人情報が既に知られていることも手伝って、話を聞いてしまう人も中にはいるようです。

これは「貸します詐欺」とか「融資詐欺」といわれるものです。とは言ってもいきなり融資を押し付けてくるという訳ではなく、破格の融資条件を示した上で、その為の保証料や紹介料を要求するという手口や、信用度を確認すると言っていくらかを振り込ませるといった手口でお金を詐取しようとします。怪しいといっても口調やメール内容が特に恐ろしいものである訳でもなく、名称も個人向けにはナントカ消費者金融、事業主向けにはナントカ商工団体など、相手に応じて実にそれらしいものを騙ってきますから、電話口でつい話を聞いてしまわないように注意せねばなりません。また手口が知れ渡ってしまえばまた次々新しいパターンを考え出してきますから、これと同じ手口でなくても警戒は必要です。

消費者金融を利用したことのある人以外は大丈夫かといえば近頃はそうでもなく、例えば色んな年金をもらって生活している人にもそのような電話がかかってくる事例があるようです。どこから名簿をとっているかにもよるのでしょうが、誰にでもかかってくる可能性はあると言えます。こういうことをやっている側の人間の立場からすれば、メールは何人相手であろうと一斉送信できて殆ど手間要らずですし、電話にしたところで一件あたり数秒で見込みの有る無しの判断はついてしまいますから、場所要らず人要らずで「数打ちゃ当たる」式だということがわかります。

もともと全ての人を騙せるとは相手も思っていないのですから、よりによって自分がその数少ない「当たり」にならないよう注意せねばなりません。とにかく数をこなそうとしている訳ですから、こちらが少しでも話を聞けばその時間分、相手も時間のロスをどうしても取り戻そうとします。従って知らない電話には出ないか、怪しいと思ったら即電話を切ることが一番早い解決法だということがわかります。

また向こうから電話してくるのでなく、こちらから電話をかけてひっかかってしまうタイプの詐欺もあります。これは電柱などに電話番号と融資条件だけが書いてあるチラシを見て電話をした人が、高金利の借金をすることになってしまうというパターンです。どちらも同様に、「今お金が足りない」「審査に通らなかった」など、追いつめられた状況の人がつい取り込まれてしまうことが多いのです。何にしても自分で何とかしようと思い詰めないことが大事です。もうダメもうオワリと思いこんでいても、実際には予想外の解決方法が意外と身近にあるものですよ。

閉じる