お金を借りることが出来た証拠!融資証明書が必要なとき

融資証明書とは、文字通り「この人に融資をします」という証明書で、銀行の審査に通って決裁が下りた後で作成されます。ですから、この証明書がない間は、まだ融資がおりるかどうかは未定ということになります。仮に本人が銀行の担当者から融資が下りたと連絡を受けたとしても、対外的にはこの書類がない限り、融資が確実であることを誰かに証明することは出来ません。また、これを融資見込証明書という場合もあるようです。

この証明書は、銀行などから融資を受けて、主に家屋やビルなどを新規に建てたり増改築する際などに必要になってくる書類です。普通は融資がおりることがはっきりしない間は工事にとりかかれないので、この証明書があって初めて着工という段取りになります。この書類は融資を受けることになっている銀行が発行してくれますが、発行が遅れて工事が証明書待ちということになる場合も時々あるようです。これだけではなく、そもそも手続きというのはちょっとしたミスやトラブルで予想外に長引くことがよくありますので、ローンの手続きと着工時期を余りつめつめにしてしまわない方がよいですね。

この他に、融資可能証明書というものがあります。これは融資証明書と同じようにも見えますが、内容も用途も違うものです。こちらは、一般建築業の許可申請の際の必要書類のひとつで、銀行から「この業者に対して500万円以上の融資が可能です」という証明書を発行してもらう必要があるのですが、この証明書が融資可能証明書です。その業者に500万円以上の資金調達力があるということが、この認可の条件になっているからです。実際には業者は融資の手続きを始めてもいない状態なのですが、この業者に今後融資するとすれば、という仮定で事前にその金額を証明してもらうものです。

これらの証明書は全て、融資証明書も融資可能証明書も、発行手数料が1万円程度とかなり高額になっています。融資可能証明書を発行してもらう場合など、念のため数カ所から取り寄せるにしては余りに高価すぎるので、確実にその金額以上の融資が可能であるかどうかを検討してから依頼した方がよいでしょう。この可能証明書は手間な割に銀行側にメリットがないので、すぐに処理してくれない場合もあるようです。また建築業許可申請については、場合によっては同額の残高証明書でも認可が下りる自治体もあるので、これについてまず先に確認をとったがいいでしょう。残高証明書の方が安価ですし、発行も手間取らないようです。

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