融資についての知識あれこれ!知ってて得する基礎と応用

融資を受けるのに、どの銀行がいいのか、どこならば自分が融資を受けやすいのか、誰しも迷うところです。世の中にはいろんな種類の金融機関があって、どう違うのか、どれがいいのかがよくわかりません。しかしその種類や違いについての基礎知識があれば、どこから融資を受けるべきなのかを決める時の大きな基準になります。名前は聞いたことがあるけれども特徴についてはいまひとつ理解できていない金融機関の種類についてまとめてみました。後述しますが、この順番も後で重要になってきますのでよく覚えておいてください。

・政府系金融機関は、いわゆる公庫と呼ばれるものと、日本政策投資銀行などがあります。民間の金融機関では取りこぼされるような個人の起業などをフォローします。

・大手銀行は株式会社組織の営利法人なので、株主の意向には逆らわず、また利益追求の姿勢なので、リスクの高い取引はしません。都市部にあることもあって、大企業が得意先になります。

・地方銀行も成り立ちの基本は大手銀行と同じですが、全国展開をする訳ではないので、その分地域に密着した営業活動をします。大企業は都市部へ出ますから、必然的に中小企業や地元の事業主が顧客になります。その地方の特色をよく理解している銀行だと言えます。

・信用金庫、信用組合、労働金庫、農協は、成り立ちから普通の銀行とは違って、会員や組合員の出資による非営利法人です。地域への密着度も高いです。

・最後に、消費者金融です。審査の通りやすさと融資の早さからいえばこの中では一番です。また宣伝や広告が行き渡っていて最も消費者の手近にあるという点でも一番です。でもその分金利が高いのですが、あれこれ面倒な手続きをする気にならない人にとっては、一番気楽な解決法だということになります。

今書いた通りの順番が、一般に審査に通りにくい順番であり、同時に金利が安い順番になっています。上の方が審査が通りにくく、上の方が金利が安いのですが、政府系と大手銀行の1、2は同着くらいだと思ってください。これが意味を持ってくるのはこんな時です。ある人がもし審査に通りにくい大手銀行で融資を受けている実績があるとしたら、それが自動的に信用として使える場合があるのです。例えばその次に地方銀行でお金を借りようとしたら、その時には大手銀行で融資履歴があるというただそれだけで審査に通りやすくなります。逆に、比較的審査の通りやすい信用金庫などで融資を受けていると、次に銀行でお金を借りようとしても審査が通りにくかったりするのです。もし消費者金融から複数の借入があったりすれば、さもありなんです。もし次に別の金融機関からも融資を受ける可能性が少しでもあるのであれば、このことは是非とも頭に留めておくべきでしょう。

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