個人融資とは金利も違う?法人が融資を受ける時の条件

法人が銀行や信用金庫などから融資を受ける時の金利は、一般のランキングなどに出ている金利通りかというとそうではありません。優良企業に対しては、銀行の方からこの金利で借りてくれと勧誘に来る場合があります。このように使うあてがないのに安い金利で融資を受けることのできる会社がある一方で、資金繰りに困っていてどうしても借りたいのにもかかわらず、それ以上の金利であっても融資がおりない企業もあります。過酷なようですが、やはり貸す相手次第、つまり返済能力次第ということなのです。銀行は営利を追求しますから、確実に回収可能な融資先があるとすれば、それは確実な利益が見込めるということを意味しています。

では、個人に対する融資と比べると、法人への融資の金利はどう違うでしょうか。大手都市銀行で調べてみますと、個人向けの無担保融資は6%くらいからですが、企業の無担保融資の場合は2%から3%程度からになっています。限度額も借入期間も違いますので比較にはなりませんが、個人の方が金利は高めというのは事実です。それでも桁が大きいので、企業への融資は金利だけでもかなりの額になります。個人向けの融資でも金利がこの程度に抑えられているのは、このように企業が銀行に支払う金利のためでもあるのです。1億円の融資ならば金利2%としても200万円ですから利益は大きいですね。

法人向け融資の金利には、割引サービスがある場合もあります。例えばある地方銀行などでは、商工会議所などの会員であれば0.5%の割引などといったサービスです。地方銀行に限らずですが、企業や個人事業主に対して、金融機関というものがなかなか手厚くできているという印象があります。経営が傾いた企業に対しても、また起業したての事業主に対しても、様々な融資のサポートプランが用意されていたりします。

それに比べると、個人に対してはずいぶんとほったらかしな感じがします。税金などについても同じようなことが言えるようなので、どうやら全般にそうなのかもしれません。しかし企業が元気にやってもらわないと経済も回らないし、それによって私たちの生活も回っているのですから、それは妥当なのかもしれないですね。また銀行にしたら、会社ひとつで個人何十人分かそれ以上の金額が動くので、ちゃんと返済してくれる会社であればいくらでも取引したいというのは当然のことかもしれません。

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