お金を貸し借りする際の一筆!必須アイテム契約書のポイントとは?

一般に個人間でのお金の貸し借りの時に書く書面のことを借用書と言うことが多いですが、正式には「金銭消費賃貸契約書」といいます。このような「一筆」を残しておくことは、後々のトラブルを避けるためにもとても大事なことです。貸す側もたまたま気分がよくて「いつでもいいから」とか「あげてもいい」などと口走ったとしても、後になって貸した人との関係が悪化したりすると「そんなことは言った覚えはない」「今すぐ返せ」になったりもすることは、だいたいにおいて予想のつくことだったりします。なのでいくらその時には不要だと思っても、必ずこの契約書は取り交わしておくことが重要なのです。

個人の場合もそうですが、金融機関との間でもやはり同様で、契約書は作成されます。融資契約書とか、ローン契約書とも言います。例えば消費者金融で借入をしても契約書は作成されます。ここには今回受けた融資についての全てが記載されていますので、後から確認したいことがあったときのためにも大事に置いておかねばならないものです。利用者の手元には会員規約やカードなどと一緒に郵送などで届くはずですが、金融会社の方にも同じものが残っています。といっても返済などに問題があったとき以外は信用情報機関などにこの個人情報が流れることはありませんが、社内データとしては数年単位で残されていくものと思われます。ただし、利用者側から申し出があれば契約書本体については返してもらえます。もう二度と使わない決心をしている人は、気持ちの整理の為にも契約書を返してもらうのもひとつの方法です。

本来この契約書の締結は、融資を受けた側が銀行に差し出すという形で行われるため、お金を借りた側の手元には残らない場合もあります。銀行で、無担保で大きな金額の融資を受けた場合などがそうです。銀行によっては2部作成してくれるところもありますが、これが手元にないと個人の借金のいざこざと同様、何かあったときに確認することが出来ないので、必ずコピーをとってもらうようにしてください。

このような契約書を銀行に提出することによって無担保で融資を受ける形を証書貸付と言い、1年から数年以上の返済期間が長いものに対して使われます。事業の場合は設備投資などに使われます。金利は高いですが期間が長いだけに貸す側のリスクも高いため、審査も厳しく通り難くいという特徴があります。逆に証書貸付で融資を受けることができるということは、銀行に信用されている証拠になるのです。その他の銀行で行われる無担保の融資には、一般の消費者向けカードローン以外には主に事業者向け融資として、手形貸付、手形割引、当座貸越など全て1年以内の短期の融資で、これについては、その利用の都度に金銭消費賃貸契約書のような書類は必要がありません。

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