お金を借りたいあなたへ!銀行が融資にイエスを出す条件とは

銀行は、お金を融資する際にいろいろな条件を提示してきます。融資が初めての人にしたら、前もってその銀行の融資に関する資料を見たものの「何%から」という書き方しかしていないので、実際に融資条件が示されてからでないと金利についても最低ラインしかわかりません。そしていざ条件が示されてみると、金利は高いし、保証人をつけてくれとか、担保をつけろとか言われたら、借りるなと言われているような気すらしてしまいます。実際のところ、内心はそれに近いのかもしれません。

このような厳しい条件が出てくるのは、とにかく「返せるかどうかわからない」からだということになります。これが初めての融資の申し込みであれば、現時点では信用されていないということです。ひょっとして事業が不安定で将来性がないと判断されたのかもしれません。また大手銀行では最初からハードルが高かったのかもしれません。

そこで大手銀行から融資を受けることはあきらめて、次に地元の地方銀行に申し込みをすることにしたとします。昔から口座も持っていたし、地元の企業でもあるということで、前の銀行よりは遥かに好意的な感じです。いろいろ相談にのってもらった結果、その地方自治体の中小企業向けの融資制度の中のひとつを利用できる可能性が出てきました。金利も最初の銀行で提示されたものよりも低いので助かります。保証人も必要なく、保証制度を使うので保証料を支払うだけです。最初の銀行から比較すれば、この人にとって融資条件はかなり変わったということになります。

このあと融資がおりて、ちゃんと返済していけたとしたら、それが実績となって次にも融資を受けることができるでしょう。その時は飛び込みで相談したときよりはよりよい条件のはずです。このように融資条件は、固定されたものでなく変わるものですし、また金融機関そのものを変えてしまえば、また対応からすっかり違ってきます。特に担当者との相性や地元との密着性など、様々な人的要因も関わってくるだけに、予想外の発展があるかもしれません。

融資が下りるかどうかだけに的を絞ってを考えれば、最初からハードルの高い銀行から申し込むのは無理があるように見えるのですが、このように高いところから始めてハードルを下げていくほうが、次の作戦も練りやすく、心理的にも「次がある」という余裕になってかえって落ち着いて判断が出来るのではないかとも思われます。

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